【感想】思春期を経験したすべての人に。/シアロア【感傷ベクトル】【ネタバレあり】

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・漫画を読んで、CDも聴きました。

ただただ"悔しい"と思った自分がいます。

何に対して?


正直なところ、この作品に対して大きな不満点があるんです。

これがこうだったらいいのに!っていう。

でも何度も漫画読み返したり、CDだって両手で数えられないくらいリピートしました。

……この感じはいったいなんだろう。この作品に関して、無関心を装えない。


何かの心地よさや惹かれるものがあるんですよね。

それがひたすら悔しいんです。

「なんであんたがこんなにも気になるんだ!」みたいな、八つあたり気味な悔しさです笑。




ということで、今回は満を持してメジャーデビューを果たした感傷ベクトルから、シアロアの感想です。



ネタバレあります。






【シアロア/感傷ベクトル】


最初にさーっと不満点を挙げちゃいますね。


・漫画の内容が薄い。

・音楽と漫画両方に目新しさがない。


主にこの二つなんですが、特に特に、漫画の内容が個人的に不満なんです。

1話1話読み切りの短編だからしょうがないとは思うんですが、キャラクター一人ひとりの描写が少ないし、毎回重たい題材の割に1話で終わってしまうというジレンマ。

なんだか、書きたい話のためにキャラクターが駒になっている感じがして。

別にこのキャラクターでこの話を書かなくてもいいじゃないか、って思ってしまうんです。


もっと東の仮面優等生っぷりや、渡瀬といるときのギャップを見たいし。

小西と森澤の天文部の活動見たいし。

奈緒と千波だって…。千波と父ちゃんのエピソードももっと…。


それらを描いた上で、今回のようなキャラクターの内面があらわになるエピソードを描けば、もっとストーリーものとして感動できだろうに。そんなことを思いました。


っていうか本当にこれだけ魅力的なキャラクターがいるんだから、深めてほしいです!

漫画はこれだけいろいろ種蒔いたのに、十分に成長しないまま刈り取ってしまった感が…。

とにかくもったいない!もったいない!


この漫画を誰かに薦めたいか、と言われると凄いビミョーなんですよね…。よくも悪くも普通すぎて。



次に漫画と音楽に目新しさがないってことなんですが。

なんだろう、曲に関してはメロディーラインがありがちなのかなあ?

他のバンドでもこういう曲作ってそうだな、っていう印象がありまして。


漫画も扱ってる題材は人の"感傷"で。感傷って、昔から他の漫画や本、映画などで表現されてると思うんです。

"感傷"を表現したいっていうのは理解しています。もう少し、もう少しアプローチを工夫した方がいいんじゃないかなあ。

私は田口さんも春川さんも、内省的な方だと思っています。内省的ゆえに自分の感傷を自覚するのも上手なんだろうなあと。

自覚して、「寂しい」とか「嫉妬している」とか感情に名前をつけることも上手なんだと思います。

ここまではいいんですよ。それをぽーんとストレートに言葉でアウトプットしちゃってるから、漫画に深みがないんじゃないかな、と思うんです。

感傷という題材を扱っているのに、重さ、深み、情緒といったものがどうも足りないような気がして……。

感傷ってもっとせつないものじゃないですか、ねえ。





・はい、続いて純粋に良かったところを。

シアロアは漫画と音楽、両方あってこその作品です。これは断言します。

純粋にアルバムいいんですよ。アルバムだけでもいいんだけど、漫画で妙な化学反応が起きます。

私は漫画を読んでからアルバム聴くことをおすすめします。そしてまた漫画を読んで!




印象に残ったことをば。



【ストロボライツ】

第一話ストロボライツのこの場面。

"「ストロボライツ」の聴き慣れたイントロが 煩わしいことをかき消す為のあの爆音が"

ここで、勝手に頭の中でストロボライツのイントロが流れ始めます。まさに音楽と漫画が繋がった瞬間。


【シルク】

同人音楽Verの音源を持っているので、それと比較して聴いてました。

同人音楽Verはイントロの疾走感が相まって、女の子が屋上から空中に飛び降りようとしているような曲でした(爆

それにたいしてシアロアVerはちゃんと天体観測している曲になっている!

同じ曲なのにしっかり違う雰囲気の曲になっているのに感動しました。


漫画は、小西がシルクを聴きながら、「僕は君が見落とした流星の一つだ」って感傷に浸ってるのが印象的でした。

なんとなく、小西を「悲劇のヒロインぶってる」って思う人もいるんじゃないかなあと。

でもこういう勇気を出せないもどかしさって、ありますよ。必ずしも、いつも自分の思いを行動に移せるわけじゃないと思うのです。


【深海と空の駅】

私はこの話に、かなり自分を投影してしまいました。

千波には中学時代の自分を重ねてしまうし、奈緒には高校時代の自分を重ねてしまいましたねー。

私は中学時代はうまく人と付き合えなくて孤独にしていて、高校時代はそんな孤独な自分が嫌になって、必死にへらへらして周りに合わせてたなあ、なんて。

だから漫画の中ではこの話が一番自分に響いたというか。

奈緒がデッドエンドなのが悔しいですが…!奈緒もかなり好きなんだよなあ。


「深海と空の駅」で特に感動したのは、クロスフェードの千波の台詞です。





このクロスフェードの中で、千波は「0時丁度の~」とたんたんと呟きます。

そして終盤、ふっと言葉に力強さと決意がこもるんです。

---「だから これからは自分の口で言わなくちゃならない」

音楽の曲調変化のせいもあると思うんですが、このシーンを見るたびに鳥肌が立ってこみ上げるものがあります!



クロスフェードでは奈緒の台詞がないので、これこそ漫画を読んでください!

ああ、奈緒はこんなことを言ってたんだなあって。意外と台詞が長かったです。


---「ねぇ、何か楽しい話?」

千波のこの台詞がかなりのお気に入りです!


【退屈の群像】

千波の父ちゃんがメインの話。かなりのキーエピソードだと思っています。

まさに「シアロア」という作品の定義付けをしている回です。

「あなたの物語も あるかもしれませんよ」

この一言に尽きる!


他にも印象的な台詞がかなり多いなあ。

千波の「シアロアは本当は神様か何かで いつもどこかで私達を見てるんじゃないかな」とか。

この台詞もクロスフェードで声つきで聴けます。痺れます。


ミナの「意味や名前を与えられることを 許しや救いと呼ぶ人もいるでしょう 私たちの楽曲はそういうもの……」っていうのもインパクトあったなあ。


この話もかなり自分にヒットしましたね…。そういう個人的な感情を抜きにしても、名エピソードだと思います!


【none】

衝撃的でした。曲も漫画も。

そもそもnoneという曲のインパクトは凄いですよね。この歌詞を腹の底から叫びたいですもの←

「今、なぜ僕はこの位置を愛せないのだろう」とか「僕はなぜここにいる」とか、思いっきり言い放ってみたい!

なんだか凄く気持ちのいい歌なんです。内面の激しい鬱屈を外に吐き出してるような曲で。


同人音楽Verより曲は激しく、歌詞は少しマイルドな感じになってました。


漫画はサエがね…。コイツ痛快なやつですよね。凄く名声を欲しがってるんだけど、憎めないというか。

子供みたいで可愛いな、とさえ思えてくるというか。



【人魚姫】

地球が水の中に沈み、人々が声をなくすファンタジックな話。

女の子可愛い。フツーにほのぼのします。

曲は切な系。


【ラストシーン(cut:B)】

これ、空想活劇・参に収録されてるやつの別バージョン。

webコミックが掲載された当時、「え、この前ラストシーン発表されたばっかりじゃん。楽曲使いまわし?」と思っちゃいましたよ汗

実際こんなに短期間で別Verを発表するなら、空想活劇に収録しなくてもよかったような…。


聴いてみると、雰囲気や大枠は残しつつ歌詞の7,8割は変わってるんです。

全然別物とは言い難いんですが、結構曲の感じも違うかなあ。

空想活劇Verはあっさりめ。シアロアVerは曲が濃くなってます。どっちも味があって甲乙つけがたいです。


シルクが天体観測の歌だとしたら、ラストシーンも天体観測の歌。夏の星を見るか冬の星を見るか。


【孤独の分け前】

これかなりAメロが好きなのです。めちゃくちゃカッコいい。

---「サヨナラカミサマ 気まぐれほどほどにしようよ」


渡瀬がなぜ東をシアロアになり替わろうと言ったのか。種明かし編。

これもクロスフェードの台詞で鳥肌が立ちました。たぶんこの感動はコミックを読んだ人じゃないとわからないと思う。

「待たせたな!俺達がシアロアだ!!」

この瞬間に至った経緯を知っているから、数河ちゃんのためだって分かっているから、とてつもなく震える。


東と渡瀬のコンビいいよね。最後に葬式で笑っちゃうんだからさ。


【0と1】

漫画にもあったけど、ほんっとうにラブレターみたいな歌詞。

しかもその内容から深い愛を感じるという…。まさにミナからサエへの気持ちでしょうね。

歌詞の中の、「悲しさはナイフにならない 力に変えるの その口と声で わたしと歌って 歌って 教えて」っていうフレーズがめちゃくちゃ好き。

悲しさがナイフかあ。確かに扱いを間違えると人を斬りつけることもあるよねぇ。



漫画は、ミナがサエに「有名になるってどういうこと?」って訊くんだけど、その答えが秀逸。

「世の中にこれだけ人がいて もちろん俺なんかには興味ないやつばっかりで…
それでもこの中に 同じ価値観を持つ人がいるって事実があれば

少し…息がしやすくなる気がする


私は今まで有名になることのネガティブな側面ばかり考えてたから、これはため息出たなあ。そういう人もいるんか!みたいな。


【シアロア】

アルバム最終曲。漫画の時系列では、この曲が一番最初に発表されたんだよね。

これは今までのストーリーを集約してるだけあって、聴いてるといろんなキャラが頭を巡る。


こういうばらばらな話が一つにまとまるのっていいですよねぇ。大団円とは違うんだけど、シアロアに導かれてここまで来たんだから。




●まとめ

音楽が文句なしにいいです。これは一回聴いてほしいなあ。

音楽も漫画も、中高生ならきっと共感できると思います。今どきの子は好きだと思う。かっこいいもん。


自分がその世代にこの作品に触れてたら、また評価が違ったかもしれない。

あいにくそのストライクゾーンより少しずれてしまっているので。年とったなあ…←


初回盤買って、うちの小さいテレビでオープニングムービーを見たら、見事にモアレを起こしてました爆

トーンがちかちかする…。パソコンで高画質にして見た方がいいかも…。



別冊spoon.にコミックの続きが書き下ろしで載っているので、興味ある方はどーぞ。







あなたの物語もあるかもしれませんよ、ってね!



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【近況/ログ】コミケ(C82)おつかれさまでした!

・こんにちは、エントリー書くのも久しぶりになります。

タイトル通りですが、今日でC82閉幕ですね。参加された皆さんお疲れ様でした!

実は今回私も参加しまして!1日目金曜日はサークル参加、2日目土曜日は一般参加で。


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そもそも何にビックリしたって、初めてサークル抽選に申し込んで当選してしまったことですよ!

(ええ自慢です強運自慢ですとも!←

ちなみにジャンルがジャンルなので、ネットで告知もしなかったのですが…。

その結果一日目の売り上げは何部だったと思います?

0部です(爆


いや、30部持って行ったんですけどまさか1部も売れないとは…。

この領域まで達すると、せつなさ通り越して開き直っちゃうんですよ。


1部も売れなかったのは残念だったんですけど、本当にいい経験ができたなーと思っています。

当日はサークル入場入り口を探して、友達三人と会場の外を歩き回りました。

7:30の会場の広さと人のまばらさ。

10:00をすぎると会場がたくさんの人で埋まるんです。

この時間になると、サークル参加の方たちも準備が整ってみんな席についてるんです。あと一般参加者が列になって入場してきて。


友達と3人で参加したんですが、みんな交代で買い物にいったりしました。

私は自分の興味のあるジャンルの本を買いあさってたら、片手で持てない量になってました笑

あとは企業ブース見に行ったり、スペースでまったり絵描いたりカタログ読んだりしてました。

一つ学んだことと言えば、みんなカタログで目星をつけてサークルを回るんだなーって。

最初から購入リストに入っていないと、手にとって立ち読みもしてもらえないのかも…って思いました。

ホント、自分の作った本が売れないのは寂しかったんですけど、それ以外は楽しかったんですよね。



ちょっと嫌な方もいたんですけど、逆にいい方もいて。

あるスペースで本とグッズを買ったら作家さんがいろいろ話しかけてくださって!

凄くたくさん喋る方だったんですけど、話の内容がとってもほっこりするような内容で。

このジャンルが本当に好きなんだなーって思ったし、話しかけてもらえて嬉しかったです:)



・二日目はワタクシ、同人音楽目当てに一般参加してきました!

一人の友達はお金がなくて…ということで2人で行ってきました。

もうこの暑さの中で列に並ぶとか。10:30頃に会場に着いたので1時間並ぶ程度で入ることができました!


とにかく感動したのが同人音楽の島の熱さ!

みなさん声を出して積極的にお客さんに声をかけてらっしゃるんですよね!

憧れのサークルでCD買えたときは嬉しかったなぁ…。

この方が曲作ってるんだなーって。


※今回コミケで購入したCDの数々↓

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旧譜も買ってたらぽんぽん5000円札が飛びました\^o^/


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帰りは本屋でシアロア買って、バスの中で読んで帰りました~。


・コミケ楽しかったなあ!また参加したいです。特に同人音楽の島にはぜひもう一度買い物に行きたい!

あと、あの人ごみと列の行進は一度経験すると自信付きますね笑


お疲れ様でした!!